虹源学園の狂いきったバレンタインデー 02 葵

チョコレートを配っている茜と、それに群がる男子生徒たちを見て、女子生徒たちは逃げるように足早に靴を履き替えていく。
その先、廊下と階段の合流地点である広場で、葵もまた、自らの排泄物であるチョコレートを配らされていた。

この年頃の少女には、同性愛的な嗜好を芽生えさせているものが少なくない。
淑やかさと凛々しさを兼ね備えた容姿と、優しく面倒見がいい性格から、葵はそんな少女たちに熱烈な人気があった。
よって、御堂紅葉は葵に女子生徒たちへの逆チョコ担当を割り当てていた。

「キャー! 剣持先輩からチョコもらっちゃったー!!」
「え、わたっ、わたしにも、わたしにもチョコっ、頂けるんですかっっ!?」
「嗚呼、お姉さま、ずっとお慕いしてましたぁぁ……!」
「ちょっと! 一年生っ、剣持さんに近づきすぎよっ! 剣持さん、わたしにもくれるのよね?!」

葵を囲む女子生徒たちの熱狂は、茜に群がる男子生徒たちのそれを上回るほどだった。
少年たちはまだ順番に並ぶという理性を保っているが、少女たちは我先にと葵へと押し寄せ、何重もの人垣を築いている。
しかし、殺気立った少女たちは互いに激しく牽制し合い、抜け駆けを許さない。
おかげで、葵の周りにはわずかなエアポケットができ、あわやキャットファイトという事態をスレスレで回避していた。

「大丈夫! 大丈夫よ! ちゃんと、みんなの分、用意してる、から……!」

肛門からチョコレートをひり出しながら、葵は懸命に静止の声を上げる。
平時は刃鳴りのように澄んだその声が、かすかに甘く濁り、隠しきれない嘆きの色を帯びていた。

「……う、んんっ……はぁ、はぁ……はい、チョコレート。これからも仲良くしてね……っ」
「ありがとうございますっ、剣持先輩っ! やーんっ、嬉しくて死んじゃいそうですぅっっ!」
「ああ、剣持さん、わたしの分っ、わたしの分は!?」
「うん、あるよ……あるから……。今用意するから、ちょっと……待ってて、ね……」

ずらりと並ぶ下駄箱を隔てた向こう側で男子生徒たちにチョコを配っている茜と、葵の様子は大きく異なっていた。
茜からは、かつての豊富な表情や感情が欠落し、大事なものがごっそりと抜け落ちているように見える。
少年たちの熱気に当てられ、いくらか興奮しているようではあるが、どこか人形めいたものを感じさせる。

端的に言って、茜はほとんど壊れてしまっていた。

御堂紅葉による過酷で非道な調教に耐えられず、茜は自らを閉ざし、投げ出してしまったのだ。
そうすることで、ほんのわずかだけ、本当に最後の最後の一線で、完全には壊れず踏みとどまっているのである。
もっとも、それさえ簡単に壊してしまっては嬲り足りないと考えている紅葉の狙い通りに過ぎないのだが。

対して、葵の方は、いまだ理性を保ったままである。従って、今の彼女は正しく生き地獄を味わっていた。

正気であるがために、学校で同性の学友たちによる衆人環視の中、排泄行為に及んでいる自分、
それも、その糞便がチョコレートであるという異常極まる肉体にされてしまったという事実から、目が逸らせない。
なまじ強固な精神を持つがゆえに、葵は極限の羞恥と、屈辱と、絶望にめった打ちにされていた。

三人の中で、最も紅葉の調教に抗い続けたのが葵である。
元々の芯の強さもあるが、恋い慕う茜の前であり、その宿命の敵である紅葉が相手ということが、葵を奮い立たせた。
容赦なく降り注ぐ快楽、苦痛、羞恥、恥辱……。
葵は時に罵声を挙げ、挑発し、虚勢を張り、また睨みつけ、あるいは一切の反応を示すまいと耐えたりした。
崩れかける茜と梓も、そんな葵の強さに勇気付けられ、いくらか持ち直しもした。

だが、所詮は籠の鳥の哀れな羽ばたきである。
思い通りになどなるものかという精一杯の抵抗も、結局は絶対者たる御堂紅葉の許す範囲でしかなかった。
抗えど抗えど、そのたびねじ伏せられた。
真性のサディストである御堂紅葉にとっては、滑稽なほど健気な葵の抵抗は、楽しくて楽しくて仕方がなかったことだろう。





自らをふたなり化した紅葉に、しゃぶれと言われた。
口を硬く引き結び顔を背けると、即座に髪を鷲づかみにされ、頬を張り倒された。
喉を突き破らんばかりのイラマチオを強いられて、何度も嘔吐を繰り返し、溺れるほどの精液を、ついには小便までをも飲まされた。
それでも、二時間近く耐えた。
それだけ耐えた果てに、結局は泣きながら許しを請い、紅葉のペニスに懸命に舌を這わせた。





犯された。二穴とも。徹底的に。
膣を徹底的に、何度も何度も果てるまで犯されたり、また肛門も同様に犯され抜いたりした。
あるいは両方の穴を一発ずつ交互にヤられたり、ついには一突きごとに交互にピストンされたりもした。
紅葉自身のふたなりペニスだけでなく、様々な性玩具や、ふたなり化された茜や梓なども駆使して、二穴同時に犯されることもあった。

『もう紅葉様のおチンポ無しでは生きていけません』

そう言うまで、何度でも、何度でも。
次々と体位を代えたりして、陵辱は続けられた。
四十八手を二周ほどすると、今度は縛られ、吊るされて、アクロバティックな拷問ファックで泣き喚くまで追い込まれた。

「も゛うっ、も゛うっ、グレ゛ハざまの゛っ、オヂンボなしじゃっ……いぎでいげばぜんっっっ!!!」

やはり最後には言わされてしまった。
叫んだ。絶叫した。雌豚の鳴くような自分の声が、今も鼓膜に染み付いている。
もちろん一度で許されるはずもなく、何度も何度も言わされた。二十回は叫んだと思う。
紅葉は満足すると文言を変えて、やはり葵は自らを貶め、服従を誓う言葉を何種類も何種類も言わされた。
百回か、二百回か、あるいはもっと。葵は双穴を蹂躙され、白濁を注ぎ込まれながら、聞くに堪えない惨めな敗北宣言を喚き散らした。





紅葉の見ている前で排泄しろと言われた。

はねつけた。

無理やり浣腸され、尻をぶたれ、秘裂に張り型をねじ込まれて、脱糞した。
梓の、そして茜の見ている前で。
バケツに受けられた自身の汚物を、即座に浣腸され、また脱糞させられる。
それをまた、何度も何度も、淡々と繰り返された。葵が音を上げるまで、どれだけでも。
浣腸液にはグリセリン溶液だけでなく、牛乳や薄めた酢、紅葉や梓や茜、そして葵自身の小便などまで注ぎ込まれた。
また、紅葉に命令された梓や茜によって浣腸され、尻をぶたれ、ひり出したものを戻されたりなどもした。
最後は、紅葉に命じられるがまま、もう一生、紅葉の許しなしでは排泄しないと誓いを立てながら、
大腸一杯にためた糞便を盛大にひり出す一部始終を記録されてしまった。
一日最低一回は、『誓いの大量脱糞』と銘打たれたその映像を見直すことが義務付けられ、今では就寝前の強制鑑賞が葵の日課となっている。





誘薙の支配を奪われて、無理矢理ふたなり化させられ、逆レイプされた。
紅葉の肉壷は、その技量は、凄まじかった。
収まりきらず膣から溢れた精液で水溜りが出来るほど、搾り取られた。

『紅葉様のおマンコ最高です。茜のガバガバマンコなんか話になりません』

そう言えと、それ以上のことを言えと酷薄に命令して、御堂紅葉はその艶かしく括れた腰をまるで別の生き物のようにくねらせた。
茜の前で、それだけは、それだけは言うものか……と覚悟を決めながら、たちまち射精に追い込まれた。
一発、二発、三発と、速射砲のようにぶちまけた。

「いいよ……葵ちゃん、もういいよ……。私のガバガバ腐れおマンコなんかより、紅葉様の方がいいに決まってるもん……」

親友の惨状に堪りかねた茜は、全てが終わったことを悟ったように、そう言葉を零した。
ガラス玉のような瞳をして自らの精液溜りに横たわり、か細い喘ぎとふたなりザーメンを搾り取られるばかりとなっていた葵は、

(……茜も許してくれてるし……それにやっぱり従姉妹だからかな……紅葉様のおマンコ、茜のおマンコにそっくりだもん……しょうが、ないよね……)

そう、自分に言い訳をして、

「イィですっ、イイんですぅっぅぅぅ!! 紅葉様のおマンコ最高っ、最高、サいコォォオぉおぉぉっっ!
 素敵ですっ、こんなの知ったら、ヤリマン腐れ売女の茜なんかのっ、馬鹿みたいにゆるい汁穴なんて話になりませぇんっ!
 茜のビチクソマンコなんて蛆虫以下っ! 紅葉様の極上オマンコ、国宝級名器っっ!
 もうっ! もうっ! 紅葉様の超絶素敵オマンコなしじゃっっ! 葵は生ぎでいげヴぁゼんっっっっ!!!」

散々に仕込まれた冒涜的なボキャブラリーを駆使して、最愛の茜を貶め、憎むべき紅葉を賛美していた。





そんな風にして、葵は抵抗のことごとくを打ち砕かれ、跪かされた。
反抗するたびねじ伏せられ、二人の親友の前で晒した滑稽なまでの醜態の数々。
その記憶は、激しい自己嫌悪と紅葉への絶対的な恐怖となって、葵を縛り付けていた。

精一杯の抵抗の結果として、葵は自分がどれほどの醜態を晒し、いかに無力な存在であったか、
御堂紅葉がいかに絶対的な存在であるかを骨の髄まで染み込まされ、正気を保ったまま完膚なきまでに服従させられてしまったのである。





そして今、葵は紅葉に命じられるがまま、死んでしまいたいほどの恥辱に打ちひしがれながら、自身の排泄物[チョコレート]を配っているのだった。


「……えっと、次は……あなた、あたしのチョコレート、受け取ってくれる?」
「はいっ、喜んで!」

配り終え、また次の相手を指名すると、葵はその相手にくるりと背を向けた。
背筋をピンと伸ばして立ったままスカートをたくしあげ、引き締まった裸の尻を晒す。
指名された一年生の女子生徒は黄色い歓声を上げ、手に持った箱を葵の尻の――より正確には肛門の――下に構える。

気配でそれを悟ると、葵はやりきれなさを噛み殺すように目を瞑り、わずかに尻を突き出して、肛門に力を込めた。
色も薄く、皺も少ない、奇跡のように美しい不浄の窄まりが、開いていく。

「んっ、んんっ、んんん!」

開帳された桃色の内壁を伝い、滲み出てくる茶褐色の物体。
美少女の菊花から零れる黒蜜のようなそれは、まぎれもなく葵自身の糞便であり、そしてチョコレートである。
やがて肛腔から溢れ出たそれは、少女の捧げ持つ箱へと滴り落ちていく。

「ん、んん…………ふぅ、ふぅ、ふぅぅ……」

ぽたぽた、ぽたぽたと垂れて、たちまち積もっていく葵のチョコレートうんこ。(いや、うんこチョコレートか?)
茜とは違い、葵は勇ましい仁王立ちのまま微動だにしない。
自然、葵のチョコはなだらかな稜線を描く山の形に出来上がる。

それもまた、少女の憧れる『カッコイイお姉さま』像では、そんな男料理のようなチョコレートがふさわしいだろうという紅葉の指示である。

「ハッ、ハッ……ハッ、ハッ……んんっ、ハァハァ、んっ、んんっ! ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……!」

ただし、茜のように尻文字を書かない代わりに、葵はチョコレートをひり出しながらいきり勃たせたふたなりペニスを激しくしごいていた。
そして十分な量のうんこチョコレート(やっぱり、チョコレートうんこだろうか?)が垂れ落ちたところで、サッ、と鮮やかに振り向く。

眼前に掲げられた肉刀の逞しさに惚れ惚れする少女。
未だ激しくしごきあげながら、その切っ先は、少女が持つ箱の中、小山を形作る自らの糞便[チョコレート]へと向けられる。
そして葵は雄々しく、力強い、止めのひとしごきを加えて、

「……ぬふぅ!」

一瞬の静止ののち、裂帛の呼気とともに、大量の精液を噴射したっ!!
(※葵の名誉のために記しておくが、この「……ぬふぅ!」も紅葉からの指示である)

ビュッ、ビュビュッ、ビュパァァッッッ!!!

濃厚な白濁液が、冷えて固まろうとしていたチョコレートうんこ(もうどっちでもいいや)へと降り注ぐ!

「ああ、素敵ですっ、葵お姉さまぁぁぁんっっ!!」

当事者の少女だけでなく、周囲の女子生徒全員からキャーキャーと黄色い悲鳴が巻き起こる。

「はぁ、はぁ、はぁ………っ、あ、ありが、とう……これから、も、よろしく、ね……」

瞳に淫らな狂気を光らせて、ザーメントッピングされた糞便チョコレートを見つめる少女に、葵は息も切れ切れに声をかけた。
周囲の女子生徒たちは彼女の番が終わったのだと判断し、次こそ自分! と色めき立つ。
回を重ねるごとに強く辺りに立ちこめる栗の花の芳香が、どこまでも少女たちを狂わせていく。
そんな彼女たちの様子に、葵は休む間もなくこの狂った行為を続けなければいけないのだとうんざりしながら、

「えっと……次は、そちらの先輩。もらって、いただけますか……?」
「もちろんよ剣持さんっ! 剣持さんのザーメン、たっぷり大盛りでお願いするわ!」
「ぜ、善処、します……」

“まずは”学園中の女子生徒に『剣持葵特製・ザーメンミルクうんこチョコレート』を配らなければならない。

御堂紅葉のふたなり性奴隷(排泄物チョコレート化改造済)・剣持葵。
そんな二月十四日の朝だった。



虹源学園のイカれたバレンタインデー。まだ朝のホームルームさえ始まっていない――。

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