虹源学園の狂いきったバレンタインデー 01 茜


今日はバレンタイン。
お菓子メーカーの陰謀による、日本中のモテナイ男虐殺デーである。
当然、虹源学園に通う男子生徒たちも、極一部の死ねばいい奴らを除いては、朝から実に鬱々とした気分だった。
しかし、そんな彼らに、なんと全員が美少女からのチョコレートにありつけるという幸せが待っていたのである。

仕掛け人は、御堂紅葉。
彼女はこの日のために一ヶ月以上も前から、茜、葵、梓の三大ポニーに入念な調教を施していた。
イベントにかこつけて、憎き彼女たちを凄惨な肉刑に処するために。

かくして、学園のアイドルである三人の美少女たちは、学園の男子全員に、淫惨極まるバレンタインチョコを振舞わされることになった。




「うわぁ、ありがとう茜ちゃん! 俺、ママ以外からチョコ貰ったの初めてだよぉ!」
「あ、あかっ、茜ちゃん! 僕っ、僕にもくれるのっ!?」
「御堂さん、俺は? 俺は?」

「はいっ、ちゃんとっ……全員分あるからぁっ! 順番に並んでっ……」

玄関ホールで、茜は登校してくる男子生徒全員にチョコレートを配っていた。
それも、既製品などではなく、すべて茜が作ったものである。
ただし『手作り』ではない。断じて“手”を使って作ったものではない。

紅葉によって改造された肉体によって『作られてしまう』チョコレートだった。

新年早々、紅葉の手に落ちた三人はまず、一切の遊びなく絶対服従するよう徹底的に躾けられた。
十日ともたず抵抗する意思を砕かれた三人に、次に施されたのは常軌を逸した肉体改造だった。

なんと御堂紅葉は、薬、触手、呪術、果ては外科手術まで持ち出して、三人の消化器官を改造してしまったのだ。

排泄物が、チョコレートになるように。

排泄物が、チョコレートになるように、消化器官を改造したのである。
大事なことなので二回書きました。

異常である。いくらなんでも。
そもそも、どうして排泄物がチョコレートになるのか。
糞便がチョコレート。チョコレートが糞便として出てくるのである。
便器に跨り、きばると、肛門からひり出されてくるものが、チョコレートなのだ。
芳醇ないい香りがするのだ。食べられるのだ。甘くておいしいのだ。
超常の業といえど、常識をガン無視にもほどがあるだろう。

そして、その色や形から、誰でもチョコレートと糞便を結びつけはするだろうが、それにしてもである。
排泄物をチョコレートに出来るとして、排泄物をチョコレートにしようなどと考え、さらに実行してしまうか、普通?
うんこ味のチョコと、チョコ味のうんこ、などという愚問は有名だが、今の三人のうんこは本当にチョコなのだ。

チョコレートの味がするチョコレートであるが、間違いなくうんこでもあるという意味不明物体。
そして、そんなものを生成・排便する体にされてしまった三大ポニー。してしまった御堂紅葉。

イカれている。御堂紅葉という邪術師は、もうどうしようもなく壊れているのだ――。

自分たちに施された改造をしったとき、心の折れきった三大ポニーでさえも、あまりの異常さに顔色を失ったほどである。

――美少女はうんこなんてしない。
――いや、美少女ならうんこでさえ綺麗。
――美少女のうんこなら食える! むしろ食いたい!

そんな、ほとんどものの例えである変態発言を現実にしてしまう存在となった三人の美少女退魔師によって、
虹源学園の二月十四日は前代未聞、空前絶後のイカれたバレンタインデーとなったのである。



さて、玄関ホールの茜である。
そんなわけであるから、彼女が男子生徒に配っているチョコレートは彼女自身が排泄したチョコレートなのだ。

茜の前に行儀よく一列に並んだ何十人もの男子生徒たち。
教室から持ってきた自分の机の上で、茜は先頭の男子に背を向け、和式便器に跨る格好をしている。
スカートは彼女の小さな手でめくりあげられ、曲げられた膝には下ろされた白い下着がかかっている。
裸になった尻は、豊かで形よく、正に白い桃を連想させる。

「茜のチョコレート、もらって、ください……!」

息みながらそう言った茜の、逆さになった双丘の谷間で、ひくひくと菊蕾が綻び、茶色い半固形物がとろりと垂れた。

「ウヒョー!」

モテない自分に生まれて初めてバレンタインチョコをくれるという美少女が織り成す絶景に、たまらず奇声を発する男子生徒。
茜はその声に奇妙な喜びを覚える自分を感じながら、尻の下に置かれた十五センチ四方ほどの箱に彼へのプレゼントを形作っていく。
むちむちとしたお尻をふりふり、括約筋を絶妙に調整しながら、肛門から滴るチョコレートをハート型になるように垂らしていった。

「ん、んんっ……よい、しょっ、と……ふぅ、ふぅぅ……」

チョコレートが出来上がると、茜はそのままの姿勢でよちよちと回って男子の方へと向き直り、
自らがひり出したチョコレートの入った箱を手に取り、両手で持って恭しく差し出した。

「どうぞ……茜からの、バレンタインチョコです……もらって、ください……」
「うわぁ! ありがとう! ありがとう、茜ちゃん!!」

大喜びで受け取る先頭の男子生徒。
やはり、まったく綺麗なハート型とはいかず、所々歪んだ形のチョコレート。
それは自分だけの、自分のために作られたチョコである証として、彼の喜びを倍増させるエッセンスだった。

「早く代わってくれ! 御堂さんっ、俺にも、俺にもくれるんだよねっ!?」

文字通り飛び上がって喜ぶ彼を、待ちかねた次の男子生徒が突き飛ばすようにして入れ替わる。
驚喜する彼はそれを気に留めることもなく弾かれた勢いのまま走り出し、どこへともなく駆け去っていった。
そして、茜は再びよちよちと背を向けて、チョコレートを排泄する作業に戻る。

背を向けてチョコレートをひり出し、向き直って、言葉を添えながら丁寧に差し出す。
最初の一人からずっと変わらず繰り返している、御堂紅葉に厳命された作法だった。
奉仕する悦びを教え込むとともに、チョコレートをひり出す有様と調教された淫裂の両方をまざまざと晒け出させるのが狙いである。

「うん……今、作るから、少しだけ待ってね……ん、んんっ、んんー!」

新しい箱を尻の下に敷き、茜は再び肛門に力を入れていく。

その箱はどこから出てきたかって? 茜の跨る机の横に、山と積まれているのだ。
それは明らかに、ずらりと並んだ男子たちよりも多い。虹源学園の全男子生徒数よりもずっと多いのだ。

そう。もちろん一人一個ずつ配る程度で済まされるはずもなく。
『とりあえず』朝、全員に配った後、授業中・休憩時間を問わず、学園中を回って一日チョコを配り続けなければならないのである。

「ふぅ、ふぅ……んんんーー!」

甘く息みながら、チョコレートを排便しつつ、ハート型の尻文字を描く茜。
聖女のように、天使のように、女神のように過ごす彼女のバレンタインデーは、まだ始まったばかりである。

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