虹源学園体イク祭 〜マン食い競争〜


 茜たち学園退魔師の奮闘も空しく、すっかり妖魔に支配された虹源学園。
 神聖なる学び舎は、今や我がもの顔で跋扈する妖魔たちが、その欲望の限りを尽くす、現世の魔界となっていた。
 特に、妖魔の恨み募る茜たち学園退魔師の面々は、日々、淫惨な性拷問に処される生き地獄に繋がれていた。

 それはさておき、本日は十月の第二月曜日、体育の日である。
 本来ならば、学校生活における一大行事、体育祭が催される日だ。

 と、いうことで。
 本日の虹源学園は体育祭ならぬ『体イク祭』の真っ最中なのであった。

 体操服に身を包んだ五人の生徒が、スタートラインに並び、号砲を待っている。
 全員が、クラウチングスタートの体勢をとり、やる気十分といった面持ちである。

 たかが学校行事の一種目、お遊びにも等しいレースにこの気合。
 何事にも白けた現代っ子というのは、身勝手な大人の偏見なのかも、と思わせてくれる光景だ。

 もっとも、これから行なわる競技が、『マン食い競争』であることを考えれば、
 彼らの気合の入りようにも合点がいくというものだ。

 そう、『マン食い競争』なのである。
 パン食い競争ではない。『マン食い』競争である。

 英語でクリニングスをせがむ言葉は、「イート・マイ・プッシー」と言う。
 直訳すれば、「私のオマンコ食べて」。

 つまり、そういうことであった。

 スタートラインからトラックを四分の三周したところに、『パン』ならぬ『マン』が吊るされている。

 それはもちろん、御堂茜をはじめとした学園退魔師の美少女たちだ。
 剣持葵と西園寺梓、剣持菫に、篝火ほたる、そして御堂茜の五人である。

 ルールは簡単。
 M字開脚で吊るされた美少女たちの一人を、クンニでイカせつつトラックを一周し、バトンをつなぐ。

 クンニ以外のテクニックを駆使することは反則だ。
 また、一度イカせたたにも関わらず行為を続けることも禁止である。

 このルールをうっかり設け忘れたために、
 前日のリハーサルでは第一走者たちがいつまでも茜たちのオマンコを楽しみ続け、
 まるで競技が終わらないという大失敗だったのだ。

 当然、誰のオマンコを食べられるかは早い者勝ちである。
 五人ともいずれ劣らぬ美少女だが、それぞれに個性があるから、好みによって個人の中では序列が出来る。
 ゆえに、最も愛しい少女のオマンコにありつかんと、走者たちは飽くなき闘志を燃やしているのだ。

『えー、それではマン食い競争、いよいよスタートとなります』

 実況役である放送部員の声が、スピーカーから響き渡る。

「いちについて、よーい……」

 スターターが号令と共に銃を掲げ、

――パァーン!

 そして、号砲が打ち鳴らされた。

「「「うぉぉぉおぉおぉぉ!!」」」

 咆哮をあげ、一斉に走り出す生徒たち。
 思春期のエロパワードーピングは凄まじく、疾風の如き速度で第一コーナーへと雪崩れ込んでいく。

『さぁ、始まりました。先頭を行くのはやはり、陸上部男子短距離のエース、宇佐院くんです』

 追いすがる疾風を振り切り、真っ黒に日焼けした長身、丸坊主の少年が、稲妻のように駆けていく。

『速い速い! 百メートル九秒五八で走りそうなスピードだぁ!
 彼の希望は一番人気の茜ちゃんだそうですが、これはどうやら無事に
 赤色マン毛に彩られた魅惑のオマンコにありつけそうですねぇ……おおっとぉ!?』

 第二コーナーに差し掛かったときであった。
 矢の如く駆ける黒影の外側を、醜悪な肉塊が這いずるようにして抜きにかかったのだ。

『炉里くん、大外から炉里根太君だ!
 虹源学園でも屈指のキモオタと名高い、帰宅部!
 オタ系の部活ですら濃すぎてハブられた、帰宅部・炉里君だ!』

 あまりにひどい実況も耳に入らないようで、
 でっぷりと太った青白い肌の少年がメタボ腹を揺らしに揺らして、信じられない速度で駆けていた。
 瓶底メガネの下の細い瞳を底なしの劣情でギラつかせ、豚のような少年が冒涜的に疾走する。

 エロパワー恐るべしである。
 一応、解説するならば、今の学園は異界であり、
 強烈な思念は物理法則にまで影響を及ぼす状態にあることを付け加えておく。

 つまり、炉里根太――彼のリビドーが銀河ギリギリぶっちぎりで凄いのだ。

『宇佐院君、追いつけない! 離されていきます! 大番狂わせです!』

 かくして、M字開脚で吊るされた美少女たちの下に一番乗りで辿りついたのは、醜悪を絵に描いたような少年であった。

『さあ! 炉里君のお目当ては誰か! ……あ〜。ですよねー』

 篝火ほたる――小柄で童顔、五人の中で、唯一ツルペタ体型のロリっ娘だ。
 まあ、彼としては代えの効かない一択であるから、それは頑張るだろう。

 ちなみに彼の口癖は「女子高生とかババアですよ!」である。

「あぁぁ! ほたるタンはぁはぁ!」
「……やれやれです」

 ぶよぶよとした手に太腿を抱えられ、少年の大惨事な顔面を大切なところに埋められて、ほたるは心底から呆れたように呟いた。

「くんかくんか……嗚呼、いい臭い! いい臭いだよぉ、ほたるタン!!」
「……最低」

 いつも無表情、無感情な彼女だが、流石にこれはキツイのだろう。
 声にも表情にも、本気の嫌悪感が滲んでいる。

「ほたるちゃん……そ、その、ファ、ファイトぉ……だよ……?」

 敬愛する茜お姉様からの励ましだが、正直、何も言わないで欲しかった。

「うわぁぁん! ほたるぅぅぅぅっ! そんな人に、そんな人になんてぇ!」

 剣持菫――我がことのように嘆いてくれる親友には少し勇気づけられたが、
 あまりに盛大な嘆きように、自分の身に降りかかった不幸を思い知らされ、決算は赤字である。

「はぁはぁ! ほたるタンのブルマ! ほたるタンのブルマ越しオマンコォ! 幸せすぎて死んじゃいそうだよぉ!」

 そんなことはお構いなく、ほたるの股間という楽園を堪能する炉里根太君。

(死ね。お願いだからそのまま死ね)

 心の中で悪態をつくが、口には出さない。
 間違いなく、言われて悦ぶ類の豚野郎だと、女の本能が告げていた。

「じゃ、じゃあ、いくよ、ほたるタン……気持ちよくしてあげるからネ!」

 一人で盛り上がり、ロリコン少年は憧れのロリ美少女の股間をしゃぶりはじめる。

「……くっ……ぅ……」

 ブルマを脱がしも、ずらしもせず、その上から、むしゃぶりついてくる。
 荒げた吐息が噴きかかり、タラコ唇に咥えられ、肥えた舌に這い回られて、繊細な少女の部分が汚されていく。

 延々と凌辱され、調教を受け、常時発情状態にまで馴らされた体だ。
 心も技巧もない愛撫にも、悲しいほど感じてしまう淫らな体である。
 あっという間にイカされて、それで終わってくれると高をくくっていた。

 だが、ブルマ越しの焦れったい刺激では、とてもすぐにはイケそうにない。
 そのくせ、ドスケベな牝にされた体はしっかり気持ちよくなってもいるのだ。

 結果として、待っているのは。

(生……殺、し……! 最悪……)

「ほたるタぁン、ちゅぱちゅぱぁ!」

「ひっ……こんな……くぅ……」
(大体、どうして、ブルマ履かされてるの……! 初めから、脱がしとき、なさい、よぉ……!)

 それを脱がすなんてとんでもない!
 男の夢である。

『さあ、次こそは宇佐院君です。
 幸いにも先着は炉里君でしたので、愛しの茜ちゃんは空いています!
 宇佐院君、今、無事に茜ちゃんのオマンコにありつけましたぁ!』

「は、恥ずかしいこと言わないでよ! って、ああ……宇佐院君……」
「茜ちゃん、茜ちゃん! 一番ではなかったけど、でも、君(のオマンコ)のために一生懸命走ったんだ……!」
「う、宇佐院君……」

 根底に流れるのは青い性欲なのであるが、綺麗に繕われた言葉面を、
 お人好しな学園のアイドル、御堂茜は疑うことなく好意的に受け止めた。

「これが……茜ちゃんのオマンコ!」
「は、恥ずかしいよぉ……」
「すっごく綺麗だよ、茜ちゃん!」

 至ってノーマルな宇佐院君である。
 あっさりと太腿までブルマをずり下げて、念願の美少女のオマンコに、がっついたクリニングスを開始した。

「ああっ、いいっ、気持ちいいよ!」

 ほたるとは比べるのもおこがましいほどマシな相手とあって、茜はかなり気楽に受け入れ、クンニ愛撫の快感に身を任せ始めた。
 ここで、先行した二人から幾分遅れ、残りの三人が駆け込んでくる。

『さて、三番手の伊藤君は茜ちゃんをご所望でしたが……おっと、西園寺さんに行きました、が……これは……』

「ちょ……ちょ、待てよ!」

『あー。やっぱり。最後尾の木村君はツンデレスキーで有名ですからねぇ。
 まあ、早い者勝ちですから。それより、四着の紅一点、賀地百合子さんはぁ』

「うふ、うふふ♪ 葵お姉さまぁ!」

「……うう、やっぱりあたしってこうなのね……茜、ごめんね……」
「あぁ♪ イイ♪ えっ、なに?」
「もういいわ……」

『……ですよねー。ということで木村君は消去法でその妹、菫ちゃんです』

「ほらほら、葵お姉さまっ♪
 そんな連れない幼馴染さんなんて諦めましょ。
 私なしじゃ、いられない体にしてあげますからねぇ……?」

「どうにでもして……」

 すっかりやさぐれた剣持葵である。
 しかし、同性に抵抗のない彼女としては、悪くない相手だろう。

 それよりも哀れなのは……。

「ううっ、私、残り物……いらない子なの……?」
(それに、私のお姉ちゃんなのにぃ……)

 その妹、菫である。
 想い人というわけでもない不特定多数の男子であるが、そこは女である。
 敬愛する姉と先輩方、大好きな親友が相手とはいえ、乙女のハートはガッタガタであった。

「……いや、そんなことねーよ……。えっと……菫、って呼んでいいか? その、お前は……いい女だよ」

「き、木村先輩……」

『うぉーっと、口説きはじめました! さすがは下の名前は出せないイケメンです!
 しかしそんな月九テイストはいりません! さっさとクンニでイカせて次に繋ぎましょう!』

 馬に蹴られて死んだ方がよさそうな実況であるが、彼は彼なりに仕事熱心なのだ。
 結局、変に真面目な木村君は言われるがまま競技に徹し、菫に春は来ないのだった。

「ふ、ふんっ。なによっ。茜を先にとられちゃったから代わりに、ってぇ! ふ、ふざけないでよね……!」

 一方、こちらは茜狙いだった伊藤君と、二号にされた形の西園寺梓である。
 しかし、イケメン木村君の本命だったこともあり、珍しく余裕があった。

(まあ、茜は親しみやすいっていうか、お手軽? だしね。
 そこいくと私は〜、お嬢様だし? 高嶺の花っていうかぁ。へたれな男どもには荷が重いのよね)

 余裕どころか、調子ぶっこきまくりであった。
 ここ数日、金持ちのスケベ爺相手の売春オークション調教を受け、
 法外な値段がつく自分に、根が単純な梓は妙な自信をつけていた。

(ふふ、本当は私が本命でしょ?)

 だが。

「まあ、宇佐院がいるし、無理だろうとは思ってから。
 西園寺、ぶっちゃけ茜の2Pカラーって感じだしね。お前で我慢しとくよ」

「ちょぉぉぉぉおおおぉぉおぉ!?」

 伊藤君、清々ほどの鬼畜であった。

「○△#×□☆〜〜!!」
「うるさい。ちょっと黙って」

 激昂し、罵詈雑言をがなりたてる梓に、伊藤君は極めて冷静にルールを確認したあと、猿轡をかませた。

「よし。これで髪の色とパイパンなこと以外は茜だな」

 そして、満ち足りた顔でその無毛の秘部を味わい始めるのだった。





――数時間後。

 いよいよ『マン食い競争』も大詰めであった。

『ゴォォル! Cチーム、四着です!
 ……さぁ、残るはあと一チームなんですが……第一走者が未だにゴールしてないんですよねぇ……』

 いささか呆れかえった実況の声に、吊るされた少女たちの方を見れば。

「ああ! ほたるたん、ほたるたん! マンマン、おいしいよぉぉぉぉおぉ! ペロペロペロペロォォォ!」

 そこには、元気一杯、篝火ほたるのブルマ越しオマンコをしゃぶっている炉里根太の姿が!
 ……結局、あまりに稚拙なクンニとブルマのために、他のチームが全て走り終えても、ほたるはイケないままなのであった。

「っ……っ……っ……」

 頂に辿りつけないまま、八合目から九合目をたゆたい続け、
 ほたるはもう息も絶え絶え、生殺しにされる辛さを改めて思い知らされたのだった。

「……もう、ころ、して……パタリ」

「「ほたるちゃぁぁぁぁん!!」」
「「ほたるぅぅぅぅぅぅぅ!!」」

 オマンコ丸出しの美少女四人の絶叫が、秋晴れの空に響き渡った。

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