続、紅葉・放課後の戯れ 〜丹、堕天使編〜 (上)


 虹源学園、中等部――保健室のベッドに、一人の少女が横たわっている。
 鮮やかな紅い髪を長めのショートカットに切り揃えた少女――御堂丹であった。
 憧れの御堂茜と、同じ色であることが密かな自慢のその髪は、ぐっしょりと汗に濡れている。

 髪だけではない。
 息も絶え絶えといった様子で、打ち捨てられたように仰臥した少女は、全身汗みずくであった。
 若く瑞々しい肌は飛沫を浴びたような汗に塗れ、テラテラと眩く輝いている。

 かろうじて履いている紺色のソックスの他に、丹は一切の衣服を身につけていなかった。
 愛用の制服と背伸びして選んだ紫の下着は、乱雑に脱ぎ捨てられ、周囲の床に散らばっている。

 しかし、激悦の余韻に浸りきった丹は虚ろな視線を彷徨わせたまま、露わになった身体を隠そうともしない。
 年頃の少女の神聖でさえある裸身が、簡素なパイプベッドの上で無造作に晒されていた。

 すらりと伸びた手足に、均整のとれたスレンダーな体型。
 そして、日本人離れして高い位置にある細腰が、さほど上背のない丹を、実際よりもずっと長身に見せている。

「うふふ。すごく良かったわよ、丹ちゃん」

 嘲る淫魔のようなその声は、横たわる丹を膝立ちで跨いだ白衣の女。

 本日は養護教諭に扮していた御堂紅葉である。
 今にも事切れてしまいそうな丹と正反対に、女邪術師は余裕綽々。
 グラマラスな肢体には汗一つなく、妖艶な笑みを浮かべて、組み敷いた少女を見下ろしている。

 シーツに裾を広げた白衣。
 「保健の先生」の象徴である実用一辺倒のデザインも、彼女が羽織ればまるで豪奢なドレスのようだ。

 白衣の下には、学び舎にふさわしいクリーム色の清楚なブラウス。
 だが、そのボタンは三番目まで外され、深い谷間を覗かせている。

 挑発的な着こなしに目を瞑れば全く平素な上半身とは対照的に、紅葉の腰から下はハレンチ極まりない様相を呈していた。
 黒いタイトミニのスカートがこれでもかと捲くれ上がり、恥丘の茂みも豊臀の割れ目も、残らず丸見えになっているのだ。
 脱ぎ落された丹の着衣に混じり、ベージュのストッキングにくるまれたセクシーな黒のショーツが転がっている。

 そう。薄布一枚の覆いもなく、御堂紅葉は完全な生足を披露していた。

 優雅に折り畳まれた下肢の長さは、海外のモデル顔負けだ。
 妖しく熟れた肌の下には、薫り立つような女の肉がむっちりと敷き詰められている。
 男なら誰もがふるいつきたくなるような、魔性の脚線美であった。

 そして当然、その付け根に咲き誇る雌華もまた、余すところ無く晒されている。
 それは白く汚れ、紅く熟れて、つい先ほどまで行われていた情交の激しさを雄弁に物語っていた。

 愛欲の湯気に煙る陰唇はサーモンピンクの内側を綻ばせ、大量の白濁を滴らせている。
 少女の躯を玉座にして、女王のように君臨するこの淫婦は、どれほどの精を飲み干したというのか。
 今またコポリと漏れた大粒の雫が、魅惑の太腿を伝ってゆく。
 しかし、零れても零れても、雄絶頂の証は複雑に絡み合った肉層の奥から次々に溢れてくるのだ。

「あぁ……っ、ぅ……」

 それらは全て、御堂丹の精液であった。
 同性である茜への想いを持て余し、相談のために保健室を訪れた彼女を、紅葉は唆した。
 純真な心につけこみ、ふたなりペニスを生やしての筆下ろしという異常な形で、少女の初体験を奪ったのだ。
 それも一度ならず二度三度、それどころか四度五度、さらには六度七度……と徹底的に絶頂を極めさせるという壮絶さで。

 横たわる丹の股間には、もうありえざる雄勃起は存在しない。
 精を搾り尽くされたことで術が解かれ、元の可憐な肉真珠へと戻っていた。

 半陰陽化による魔男根の精液は、対象者の霊力から強制的に作り出される。
 すなわち、丹は霊力が枯渇するまで射精へと導かれ続けたのだ。

 過度な霊力の消費は命にも関わり、激しい疲労と苦痛を伴う。
 それがもはや拷問にも等しい連続絶頂と合わさり、二重の責め苦となって、丹は凄惨な快楽地獄を味わわされたのだった。

 最初のうちは大人しく身を委ねていた丹も、すぐに堪りかね中断を求めた。
 もちろん、サディストの女邪術師に、聞き入れてもらえるはずもなく。
 苛烈さを増していく締めつけ、技巧を極めていく腰使いに、丹の童貞クリペニスは呆気なく登頂を繰り返した。
 華奢な肢体は、そのたび嵐に遭った小船のように打ち震え、断末魔の痙攣に身悶えて、質素なベッドをギシギシ鳴らす――。


『ああっ、先生、もうやめて……』
『許してっ……もう許してください……!』
『お願いっ、お願いですからっ……! もうやめてっ……あぁ、せめて休ませてぇ……』
『少しで、少しでいいですからぁ! お願いします、もう許してくださいっ……もう休ませて……ああっ、先生、先生ぃ……!』

 遠慮がちな制止は、すぐに差し迫った哀願となり、やがては身も世も無い悲鳴をあげて泣き叫んでいた。

 まだあどけない、愛らしい少女である。
 まともな神経をしていれば、その痛ましくも可憐な姿には、強烈な憐憫の情を抱かずにはいられないだろう。
 だが、御堂紅葉が相手とあっては、彼女の嗜虐癖という炎にガソリンをぶちまけるようなものであった。

 身も心も、根こそぎにするような逆レイプ。

 精を放ったその瞬間から、まるでそれ自身の意思があるかのように蠢く粘膜によって、また次の射精へと急かされる。
 幾度達しても、萎えることさえ許されず、ギチギチに勃起しつづける雌肉棒。
 丹は気力と体力を削ぎ落とされながら、無垢な身体に快楽の味を覚え込まされていった。

 そしていよいよ精魂尽き果て、ついに最後の吐精であろうという段になって。
 御堂紅葉は、最もえげつなく無慈悲な責めを用意していた。

 生殺しである。

『そんなっ!? どうしてぇ……!』

 イケない。

 猿のように腰を振る。しかし、どうしてもイケなかった。

 もう少し、もう少し――!

 眼前に火花が散り、背筋に電流が迸る。全身が甘く燃え上がり、ざわめく輪精管。

 しかし、そこまでだった。どんなにしても、達することができない。
 色事師・御堂紅葉、一流の手管であった。

『ああっ、ああっ……!』
『うふふふ』
『せんせぇ……せんせぇぇっ!!』
『どうしたの? 丹ちゃん』

 芽生えたばかりの青い性を持て余す少女にとって、それは余りに残酷で、絶望的な行為だった。

『先生、どうしてぇっ!?』
『あら。やめてほしいんじゃなかったの?』
『そんなっ、そんなぁ……』

 弱りきった丹を、紅葉は手も無く折り曲げていく。
 原罪をもたらした蛇のように、少女の魂を堕落へ誘う。

『イキたいの?』
『ああっ……そうです、イキたいんですっ! イカせてっ、先生、イカせてぇ!』

 一瞬前まで、恐怖を感じるほどに戸惑っていた快楽を、いつしか丹は渇望していた。

『エッチなコねぇ、丹ちゃん……。そんなにいやらしいと、愛しの茜お姉さまに嫌われちゃうわよぉ?』
『ひっ……あ、茜先輩に、嫌われ……』

『ちょっとちょっと、泣かないの。もう……冗談よ。茜ちゃんだって、きっと丹ちゃんがエッチなコの方が嬉しいわよぉ』
『ほっ、本当ですか、先生!?』

『ええ。だから丹ちゃん、とびきりエッチな女の子になりなさい。まずは、そう……イキたいでしょう?』
『はっ、はい! イキたい……です』

 とうに理性の焼き切れた丹は、微塵も疑うことなく紅葉の言葉を鵜呑みにしていく。

 それは衰弱した心身のためばかりでなく、上に乗られ、
 搾り取られ続けるうちに生じた、女邪術師への隷属心のためでもあった。

『イキたいですっ、先生! お願いします、イカせてくださいっ、せんせぇ……!』
『いやらしいわねぇ、丹ちゃん』
『ああ、丹はいやらしい女の子なんです! どうしようもなくエッチなんです! だからイカせてっ、イキたいっ、イキたいのぉ!』 

 散々に焦らされた丹は、促されるがまま、自らを貶める言葉を絶叫し、快楽をせがんだ。
 そして、ようやく――。

『イクっ、イキます先生ぇ! イッちゃう、まことイクッ、イクのぉぉおぉぉ!!』 

 ドピュ! ドピュドピュドピュゥ!!

『あっ、ああっ……ふぁぁっ……!』

 溜めに溜めての絶頂は、これまでで最高の悦楽を与えてくれた。
 吐き出された白濁の量もまた、何十回と放った後とは思えぬ、本日最後にして最大の射精であった。

『ふふっ。たくさん射精したわねぇ……』
『あっ……ああ……』
『気持ちよかった?』
『…………』

 ――――こくん。

 こうして丹は雌童貞を失い、性の悦び――
 特に我慢した末に辿りつく法悦の心地良さを、魂の奥深くにまで刻みつけられたのであった。

 気力も体力も、霊力までをも搾り尽くされ、少女の裸身は人形のように横たわっている。

 喪失と充足。
 相反するはずの感情を、幼い心に持て余したまま、朦朧と疲れきった丹の意識は、眠りの泥濘へ沈もうとしていた。

「うふふっ……そろそろ、いいでしょう? 続きをするわよ、丹ちゃん」

 そんな一人合点が、許されるはずもない。
 他愛ない悪戯をした子供を優しく諭すような声音で、御堂紅葉が宣告する。
 常軌を逸した初体験は、ここからが本番なのだと。

「うつ伏せになって、お尻を上げなさい」
「っ……うっ、あぁ……」

 鉛のような体は、命の危機さえ訴えていた。
 だが、くたびれきった少女は植え付けられたばかりの従属心が命じるまま、忠実に主人の言葉を守ろうとする。
 重い手足に鞭を打ち、ベッドの上でのそのそもがく。それはまるで死にかけの虫のような有様だった。

「あっ……ぅ……」

 ようやく体を反転させると、そこで力尽きた。小さなお尻は、一向に持ち上がる気配がない。

「もう。仕方のないコねぇ……」

 使いどころを間違えた優しさを発揮して、紅葉は丹のお腹の下に、丸めた毛布を差し込んでやる。

 プリッと可愛らしく持ち上がったヒップに、女邪術師は魔の手を這わす。
 剥き卵のような尻肌を一周、味わうように撫でさすると、左右の双丘をくつろげる。
 暴かれた谷間の底で、ひっそりと息づいた処女菊は可憐な花を咲かせていた。

 冴えた双眸が、攻撃的に細められる。

「女の子の初めては……お尻の方からにしましょうか」

 一方的に宣言すると、紅葉は一度ベッドを下り、手際よく『準備』を整え始めた。

「……っ、ぅ……」

 いまだ忘我した丹――。
 その貫通の瞬間は、刻一刻と迫っていた。

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