御堂茜、魔姦受胎


 速射砲の如く襲い来る触手の群れ。
 ついにその一本が、際どいところで避け続けていた茜の足首を捕らえた。

「っ!? しまっ……きゃあぁあぁっ!」

 片足で着地したまさにその瞬間、その足を掬われた時点で、茜の命運は尽きていた。

 引っこ抜くように吊り上げられ、横倒しに地面へと叩きつけられる。
 それでもなお印を結び、術を唱え、呪符を放とうと足掻く。

 茜の健気なまでの抵抗を嘲笑うかのように、触手の雨が、倒れ伏す美少女退魔師へと降り注いだ――。




「んぶっ、ああっ、いやっ、ひぎぃっ!」

 人外の陵辱がもたらす苦痛と快楽に、茜は悲痛な叫び声をあげて身悶えた。
 四肢に絡みついた触手は、茜を後手に縛り上げ、M字開脚の恥辱姿勢に固めている。
 はしたない開陳を強いられた双脚の中心、少女の最も大切な部分を隠すはずの布地は、無惨に引き裂かれていた。
 剥き出しにされた秘裂には、極太の触手が捻じ込まれ、激しい責め嬲りを受けている。

「いやっ、やめてよっ、やだぁっ……!」

 膣孔ばかりではない。妖魔の獣欲は、少女退魔師の口腔にも向けられていた。
 股座に咥えさせられたものと同じ、先端が男性器のような形状をした触手が、茜の可憐な唇に入りこもうと迫ってくる。

「やだっ――あぐっ!? んぶぅぅっ」

 必死で首を振り、逃れようとする茜。
 だが、トレードマークであるポニーテールに触手が絡み、引き絞られては、それも終わりだった。

「んぷっ、んむぅ! ちゅぷっ、じゅぱっ、んあぁ……あむっ、んぷっ、ふむあぁ……」

 おぞましい腐肉への口唇奉仕。
 敗残の少女退魔師に拒絶する権利などあるはずもない。
 喉奥まで貫かれ、呼吸さえままならない。
 吐き気を催す臭気とともに、窒息の苦しみが茜の気力を削ぎ落としていく。

「んぐっ、ちゅぱ、んぶっ……あひぃ!?」

 口腔の触手と競い合うかのように、膣孔に加えられる暴虐が苛烈さを増す。

「んぶぅぅぅ! ひっっ、あぁぎぃぃ!?」

 限界まで入り込み、茜の肉壷をいっぱいに押し広げただけでは飽き足らず、触手陰茎ならではの動きで茜の媚肉をいじめ抜く。
 表面の腐肉はそれぞれが別の生物のように自在に蠢き、牝襞のひとつひとつを擦りたて、余すところ無く刺激してくる。
 亀頭そのままの形をした先端は、ドリルのように回転し、伸縮して、茜の最奥――子宮口をデタラメに撹拌し、メッタ刺しにした。

「ひっ、ひぎっ、んぶっ、んおォぉオ!?」

 凄絶極まる妖魔の肉虐。ひとたまりもなく、茜は法悦の彼方へと打ち上げられる。

「ひあ、ひあぁぁあぁぁっっ!!」

――ドプッ、ドプドプドプドプゥゥッ!

 同時に、子宮口に押し当てられた鈴口から大量の白濁液が吐き出される。

「あっ、あひっ、あぁ嗚呼ぁあぁぁ……」

 絶頂の激感に、ビクンビクンと跳ね踊っていた体が、やがてぐったりと弛緩して。

――プシャァァァァ……。

 触手に突き広げられた膣孔、そのすぐ上にある極小の点、尿道口から、薄黄色に濁った液体が放物線を描いて迸った。

(わたし……おもらし、までぇ……っ)

 犯され、絶頂を極めるほど気持ち良くなり、失禁する醜態まで晒した――忌むべき化物に、それを祓うべき退魔師である自分が。
 打ちひしがれ、項垂れる茜。だが、人外の肉刑は、ここからが本番だった。

「うっ、くぅ……っ」

 チュポン、と気の抜けた音をたてて、茜の唇を犯していた男根触手が出て行った。
 肉壷にみっちり詰めこまれていた触手も、ズルズルと引き抜かれていく。

 まさかとは思いつつも、弱った心は安易な楽観を抱く。
 当然のようにそれは裏切られ、すぐに別の触手が鎌首をもたげた。

 太さは指二本あまり。先ほどのものに比べれば遥かに細い。
 だが、どこか機械的な印象を与える鋭利なそのフォルムに、茜はひどく不吉なものを感じとった。

 その直感は、想像を絶する形で的中する。
 新手の触手が、魔根強姦の爪痕も生々しいポカンと空き広がった膣孔にスルスルと入りこんでくる。
 間もなく最深部へと辿りつくと、触手は、その悪魔的な機能を発現させた。

「あっ、あぁっ……なっ、何これぇ!?」

 嘴状の先端が花びらのように開いて、茜の子宮口へと吸いつく。
 その中心から、わずか数ミクロンほどの極細触手が這い出し、針の穴ほどの通路を通り、子宮へと侵入する。
 次なる命を育む、女性の最も神聖な器官が、最悪の形で蹂躙される――。

「あっ、ひっ、ひぃっ、いやぁぁっっ!」

 茜は、絶叫を上げていた。

 次々と送り込まれる何千、何億という極細触手が、瞬く間に子宮を埋め尽くし、卵管にまで侵入してゆく。
 ついには、卵巣までをも征服し、命の揺り篭を冒涜する。
 生殖器官を形成する細胞のひとつひとつにミクロの触手が突き刺さり、おぞましい呪力を流しこむ。

「あっ、ああっ……ああぁぁあぁぁ……!」

 変わっていく。変えられていく。
 この妖魔は、純然たる雄だったのだ。その精液に、人間の女性を受胎させる能力はない。

 だからこうして、“女の生殖器官の方を”作り変えるのだ。
 化物の子を孕むための肉壷に――!

「こんなっ、こんなの、おかしいよぉ……」

 やがて、おぞましい施術が終わり、役目を終えた触手が引き抜かれていく。
 茜の子宮が、妖魔のための繁殖器官へと変貌を遂げたのだ。
 入れ替わりにムクリと起き上がったのは、あのペニス状の触手――妖魔の生殖器。

「ひぃぃ! いやっ、やめて、許してぇ!」

 それを見た瞬間、茜は心の底から妖魔に許しを請うていた。
 あまりに惨たらしい破滅の形を突きつけられ、もはや退魔師の矜持など跡形もなく吹き飛んでいた。
 咽び泣き、必死の哀訴を繰りかえす茜に、妖魔は委細構わず己が剛直を挿入する。

「いやよっ、アァっ……! いやぁ……」

 再び打ちこまれた触手男根は、本懐を遂げられる喜びに打ち震えていた。
 射精へと向かって、一直線に駆け抜ける。

「あぁっ……あぁ……」

 すでに避け得ぬ破滅を悟り、諦観に沈んでいく茜を、さらなる驚愕、絶望が襲った。

「えっ? なに、これ……」

 わかる。わかるのである。

 あるのだ――感覚が。

 子宮に。卵管に。卵巣に。

 生殖器官のありとあらゆるところに。

 手指のように鮮明な触覚が。陰核のように鋭敏な性感が。

「こ、れ……たま、ご? たまご、なの?」

 わかる。卵巣から排出された卵子が、妖魔の種で受精する卵子が今、卵管へ向かうのが。
 恋しい妖魔様の精液を求めて、子宮へと。一つ二つではない。何十何百という卵子が、卵管を下りていくのが、わかる。

「いやだっ、いや……! あ、ぁあっ!?」

 感じる。感じてしまう。
 それは紛れもなく、性の悦びだった。

 卵子を送り出すたびに。卵子が通るたびに。
 卵巣は、卵管は、快楽を感じてしまう。

「こんなのおかしいっ、おかしいよぉっ」

 零れた悲鳴は、力なく萎れていた。
 少女の心が、ひび割れていく。

 陰茎を象った触手の先端から、大量の精がぶちまけられる。
 子宮へと達した卵子たちは、大喜びで待ち望んだ子種汁を浴びていく。
 受精を終え、妖魔の子となった卵たちは、やがて凶悪な化け物となるべく胎動する。

 妖魔の孕み肉壺となった茜の子宮は、その一部始終を克明に感じとり、無上の快美感に嬉し泣いた。

「あひっ、あふぁぁ……気持ちイぃぃ……」

 まともな人間のままでは絶対に味わえない、改造生殖器だからこそ感じられる魔悦。
 魂まで蕩け、忘我する茜を、妖魔は幾百という触手で押し包み、何処かへと連れ去っていった。




(あぁぁ……生まれるぅぅ……)

 紅く熟れきった肉花から、茜はもう何匹目かもわからぬ我が子たちをひり出した。
 それらは奇怪・醜悪な怪蟲であったり、不定形の液体生物であったり、また、未だ卵のままであったりした。

 夫である妖魔の体で出来た、赤黒い肉の壁。
 下肢を折り畳んだ茜をすっぽり覆う程度の、この狭い檻だけが、今の彼女の世界である。

 子を産み落とすや否や、妖魔の触手陰茎が差し込まれ、新たな子を種付けされる。
 喜び勇んで卵子を送り出す卵巣が、卵管が、まだ未成熟の子を身篭ったままの子宮が、気持ちよくてたまらない。

 口と肛門に繋がれた触手から供給される養分で、茜は生かされていた。
 今もまた、出産の疲労を労い、新たな子育てを促すように、大量の滋養液が注がれてくる。

 その温かさに、茜は、愛情を感じていた。

 先ほど産み落とした卵から、ムカデの足を生やしたミミズのような蟲が生まれ、粘液にぬめる茜の体を這い登って乳房へと吸いつく。
 元よりGカップの巨乳であった茜の乳房はさらにその量感を増し、ふたまわりも大きく膨らんでいる。
 その先端、熟れ尖った乳突起から流れでる甘やかな母乳を、異形の子蟲は貪り飲む。

(いっぱい飲んで、元気に育つんだよ……)

 胸にこみあげる母性のよろこび。
 アイマスクのように張りついた触手で視界さえ奪われ、妖魔から与えられる淫悦だけがすべての、その世界で。

 それでも茜は幸せだった。
 他の誰よりも、御堂茜は幸せだった。

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