剣持葵、首輪と電マでザーメン舐めとらされてワンワン<前編>


搾り尽くされた葵は両腕を吊るす鎖に身を預け、死体のようにぶらさがった。
ピクリとも動かなくなった少女に、男たちは虚しく作動を続ける性玩具を停止させる。

一人の男が進み出て、葵のすぐ正面に立った。細い顎に手をかけ、血色を失った顔を上向かせる。
薄く開いた少女の瞳は虚ろに淀み、キスするような距離で覗き込んでくる男をまるで認識しなかった。
その頬を、男はペチペチと軽く叩いた。

「…………」

当然ともいえる無反応に、今度はスナップを利かせて強かな平手打ちを見舞う。

パンッ、パンッ!

一発、二発。ピクリともしない。
さらに往復ビンタの要領で、清楚なつくりの美貌を打ち据えていく。

パンッ、パンッ。パシッ、パシィンッ!

「っ、ぁ……」

両頬に紅葉が咲くほどぶたれて、葵はようやく反応を示した。
青くなった唇がふるえ、落ちた瞼がほんの少しだけ持ち上がる。
しかし、精魂搾り尽くされた少女は、わずかに取り戻した意識をまたすぐ手放そうとする。
永遠の眠りにつくように、閉ざされていく瞳。ほのかに灯った意思の光が、消えていく。

目が覚めれば、ただ地獄が待つばかり。
せめてまどろみへ逃げ込もうとする可哀想な少女を、男はさらなる打擲をもって引きずり戻しにかかる。
男は大きく振りかぶり、思いきり平手を叩きつけた。

バチィィィンッッ!

「……あ、うぁ……?」

素早く引き戻し、また叩きつける。
何度も、何度も。
無抵抗の少女の顔を、男は容赦なく張り飛ばす。

バチィッ! バチィッ! バチィッ! バチィィィンッ!

「あっ……う……うぅ……」

ぶたれるたび、グルンと首が回るほどの痛撃を連打され、ついにか細い呻き声が漏れた。

「起きたか」
「うっ……ぁ……? っ、ぁ……あぁ……?!」

否応なく、覚醒を強いられた葵。
重く閉ざされた双眸が、ゆっくりと弱々しく開かれる。
最初に正面の男と目が合うと、わけがわからないといった風情でキョロキョロと辺りを見回す。
疲労困憊していたところを強かに殴打され、意識が朦朧として状況が把握できないのだ。

「あぁ……ぁ……うぁ、ぁ……」


バシッ、バシッ、バチィィィイィィンッ!!

「ひっ、ひぃ、ヒィぃぃ!?」


バシッ! バシッ、バシッ! バシィッ!!

「っ……あっ、うぅ……アァ……!」


壊れたテレビでも直しているつもりなのだろうか。
叩けば直るとばかりに、非道な男は哀れな少女を滅多打ちにした。


バチィッ! バシッ、バシッ! パシィィンっっ!

「あっ、やっ、いつっ、いだっ……いだっ、いだいぃ……!」

口の中が切れ、苦い血の味が広がる。
搾精拷問からの折檻覚醒は、葵から本来の聡明さ、凛々しさを跡形もなく奪い去っていた。
幼児退行をひきおこしたように怯え、子猫のように震えるばかりだった。


「ひっ、ひぃぃ……」
「ちっ」
「あ、う……うぅぅ……」

舌打ちをして、ようやく男は殴打をやめた。
葵は男を恨みがましく睨みつけることも、許しを請うように媚びて見ることもしなかった。
ただ力なく呻き、恐怖と絶望に濁った目で天井を見上げている。

わかっていないのだ。

ついさっきの激痛が何なのか、それを与えていたのが誰なのか。
そんなことさえ認識できないほどの瀬戸際に、葵はいるのだ。
何もかも空っぽの少女は胡乱に忘我し、とても帰って来れるようにはみえない。

さすがの男も強引に叩き起こすのはあきらめ、手を変えた。

はだけられた制服の上着は、ふたなりペニスから吐き出された精液にまみれている。
男はそれを指で掬うと、半開きになった葵の口に含ませた。

「ん、んむ……ぺろっ……」

無意識のうちに舌を這わせ、自らの精液を舐めとっしまう葵。
男は美少女の唾液で濡れた指を引き抜くと、制服にかかった精液を掬っては口へと運ぶ。
エサを与える親鳥のように、男はそれを繰り返した。

「んちゅ……ちゅ……ぺろぺろ……」

葵もまた次第にお腹を空かせた雛鳥のように男の指を待ち構えるようになった。
押しこまれる男の指を夢中でしゃぶり、こびりついた自身の白濁を舐めとる。
そうすると、空っぽになったはずの体に、少しずつ、生気が湧いてくるのだ。

「ちゅぱっ、ちゅぱちゅぱっ……んふぅ……ちゅ、ぺろっ、ぺろぺろぺろ……」

芯から込み上げる渇望に突き動かされ、未だ理性の戻らない葵は必死になって男の指にむしゃぶりついた。
逃げていく指に唇をタコのようにして追いすがり、チュポン、と音を立てて引き抜かれる。
なおも未練がましく果肉色の舌をはしたなく突き出して、天上の甘露とも思える己が精汁を探し求めた。

見れば、男はもう片方の手で印を結んでいた。
それは飲み下された精液を媒介に、霊力を生成するよう葵の体に働きかける術だ。
枯渇した霊力が少しでも戻れば、引きずられて底を打った気力と体力もある程度持ち直すはずだった。

「ちゅ、ちゅぱっ……あ、んん……うっ、ぁ、ああっ?」
「やっとお目覚めか」

かくして、一度搾り出された精液を舐めとらされて、葵は正気へと返ってきてしまった。
目の前の男を愕然と見つめ、ついで辺りを見回し、最後に自分を見る。
顔を上げ、もう一度目の前の男を見た葵の顔は、今度こそ地獄へと引き戻された自分を認識した表情だった。

「っ! う、うぅ……」

つい先ほど、限界まで搾り尽くされた苦悶の記憶が蘇り、葵は慄然と震えた。
あれだけ責め嬲って、まだ足りないのか。これ以上、どうしようというのか。
弱気に押しつぶされ、悪い想像ばかりが浮かんでくる。
――泣き喚いて許しをこえば、もしかしたら。
そんな考えさえ脳裏をよぎるほど恐怖に支配された美少女退魔師を、男たちは、

カチャ。カチャ。カチャーン。
ジャラ、ジャラジャラジャラ――!

その身を人の字に固めていた鎖を外し、解放した。

「あっ、あっ……え?」

動かない体は支えを失い、力の入らない下肢はストンと折れた。
真下には、連続射精の終わり際に萎えた雌ペニスから垂れ流した精液溜まり。
まだ温かいその上に、ベチャリと女の子座りでしゃがみこんでしまう。

まさか、満足して逃がしてくれるのか。
いや、いくらなんでもそれはない。ではせめて、もう休ませてくれるのか。

絶望から一転、たちまち都合のいい楽観が込み上げてくる。

淡い期待をこめ、正面の男を見上げて、葵は、自らの浅はかさを思い知らされた。



半笑いの表情で停止した葵の綺麗な顔に、円い影をつくるもの。


目の前にかざされた、男の手に握られていたものは、




――首輪、だった。

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